今回は当社がいつもお世話になっている石工職人さんのお話。
初めてお会いしたのは二年前の事
お客様からのご依頼で水子供養を目的とした
「水子地蔵」の逸品を探し歩いたことがきっかけでした。
ところは石の町、香川県牟礼町
工場を訪れると 凛とした空気・・
整然と並ぶ工具と 石材の山
工場の奥から出迎えいてくれたのは
こちらの主 「彫刻家 山田 浩之」さん
想像とはかけ離れたその雰囲気に私も面食らい
屈強で強面な石工を想像していただけに
その柔らかな物腰と 丁寧な口調に思わず口元が緩んでしまいました
皆さん お地蔵さまってご覧になられてことありますよね。
お墓に祀られて居たり、道端に祀られて居たり、神社仏閣にも祀られていたりします。
色々な形のお地蔵さまがありますが、山田浩之さんの作る石像がなんとも絶妙なんです。
使う石材は香川県産「庵治石 細目」
使う道具は数十種類、どの道具も手入れが行き届いています。
実際にお話を伺って、私は唸ってしまいました。
その言葉ひとつひとつが紳士的で供養する人、される人の心に寄り添っていて・・。
しかし、その根底には仏像、石像、地蔵のあり方を説く広い知識と
専門技術と数多の作品の積み重ねによる圧倒的な説得力・・・。
「このあり方こそ 今、我々お墓屋さんに必要な事だ・・・」と気付かせて頂いたのを今でも鮮明に覚えています。
その中での一言が私の心に沁み込んでいます。
「水子地蔵さんはね、生まれて来られなかった子供さんを 極楽まで案内して下さってるんです。だからね、うちの子を宜しくお願いしますねって気持ちで掌を合わせるんです。」
なんだかとっても腑に落ちて
心が温かくなりました。
それからずっと山田さんには当社の水子地蔵をお願いしています。
その素晴らしさは実際に目で見て触って頂ければ誰の目にも一目瞭然。
石であるにもかかわらず、柔らかくしっとりとしていて
真綿のようなふわっとした雰囲気。今にも飛んでいきそうな躍動感に満ち溢れて居ます。
是非、実物をご覧になって頂きたい逸品です。
最後にそんな山田さんが語気を強めて仰ったのが
「日本に比べて、ヨーロッパの石工職人の意識が非常に高い。
誇りをもって石工と言う仕事に向き合っている。今の日本にも
もっとあんな心が必要だ、さらに技術を磨き、後世に繋いでいかなければならない」
物も情報も溢れすぎている時代、山田さんの言葉の重さを改めて受け止めたいと思います。
岡山県で水子地蔵や石仏・石像でお悩みの方、お気軽にご相談下さい。
今回ご紹介したのは「山田忠石材店」様 tel 087-845-1921
代表 山田 浩之 様
有り難うございました。